1. |
アイスを食べよう
01:23
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知らない宇宙のどこかで、
知らない誰かが「好き」って叫ぶ。
知らない誰かもきっと私と
同じ血と肉で、できている。
バカみたいだよ、「好き」って感情。
バカみたいだね、「好き」って感情。
好きとか愛とか、どうでもいいから
私と一緒にアイス食べよう。
アイスを食べよう。
神様はきっと人間を滅ぼすために
愛を与えたんだろうな。
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2. |
ポエトリー終わりの空
01:31
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あたしの中の神様が言った、
「明日、世界が滅びるよ」。
そんなあまりに急に過ぎて
あたしはムカつき、神様を
ぶっとばした。
天国なんか信じない。
地獄だって信じない。
神様がいるのは、この世だけ。
天国なんか信じない。
地獄だって信じない。
あの世なんて信じない。
外に飛び出し、歯を食いしばる。
そんなあまりに急すぎて
あたし、泣くことすらできないよ。
蹴り飛ばすように道走り、
最後の空を見に行こう。
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3. |
ジムノペティの魚
02:26
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暗い暗いその中に、ひきこもりの魚がいた。
死なない魚がいた。
その魚はひとりぼっちで、
誰でも良いから一緒にいてほしかった。
けれども、生きるもの全ては死んでしまうので、
死なない魚と一緒には居れなかった。
ある時、かわいい石が、魚の傍らに落ちてきた。
石は、だまったままだったが、
魚は「石は死なない」と思いこみ、
この石を友達にした。
10年経ち、100年経ち、1000年が経った時、
石は削れていなくなった。
石が無くなった時、魚は、
「うそつき!」と叫び、
もうずっと一人でいることにした。
ずっとずっと一人で、
ずっとずっとひきこもる。
「時」は、魚を殺してはくれなかった。
魚の傍らに、いつもいたのは、
「時の流れ」だけだった。
魚は、そのことには気づかずに、
いつまでもいつまでも
ひとりぼっちだと思い込んでいた。
時の流れは、それでも黙って
いつまでもいつまでも
一緒にいた。
どんなにひとりぼっちでも、
「時」だけは、「時の流れ」だけは、
全ての存在と一緒に、流れてくれる。
そのことに気づく者は、
いったい、どれだけいるだろうか。
今日も、「時」は流れてく。
全ての存在と一緒に、
ただ、ただ、流れていく。
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Supersonal Records Tokyo, Japan
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